少し前にマスターレプリカ社製のANAKIN EP2のジャンク品を入手してXenoPixelのマザーボードを組み込めないか?というリフォーム作業をブログに記載したことがありました。
その時は、面白半分でブログのネタのためと、このANAKIN EP2のモデルが好きなので自分のコレクションのためにと思って作業をしました。
>>マスターレプリカにXenoPixelを組み込めるか?!前編
>>マスターレプリカにXenoPixelを組み込めるか?!後編
今回は、ある方を通してお客様から正式にご依頼頂きまして、ワンオフで、しかも前回とは別に新たな設計で完全なリフォームをしましたので、オーナー様の許可を頂いて作業の様子をブログ公開します。
マスターレプリカの製品はいろいろな発光システムがありますが、このANAKIN EP2はLEDではなくネオン管を採用したちょっと変わった製品なのです。
ブレードが軽くできるというメリットはありますが、ネオン管を駆動するためのパーツ代点数を多さや、複数の乾電池を収納するためのスペース確保の為にヒルトは若干太め。
そしてブレード素材がアクリルパイプ、ヒルトはダイキャストにメッキ加工されたまあまあ重たい製品でした。
自分用の最初のリフォームでは電池が入ったままで、どれが電池でどこまでがホルダーなのかわからない程の液漏れ結晶でガリガリ、ボロボロ(リフォーム企画としては面白かったので)の状態でしたが、今回は内部がキレイな状態で2セット分(グリップだけ1個)が送られてきました。
それを確認しながらヒルト内部のサイズを計測しました。先にも書いたとおり、ヒルトはやや太め。
XenoPixelのシャーシーアッセンブリを入れてみるとかなりのクリアランスがあり、この空白部分を埋めるためのXenoPixelシャーシーの為のアウターシャーシーを3Dプリンターで製作することにしました。
お客様の要望としてブレード脱着式にして欲しいとのこと。これは余談ですがエミッター側のヒルト側面にあるグリーンとレッドのパイロットランプがあるので、できればブレードを点灯した時にPogopinのLEDからの光が届いてくれる設計にすればライトアップできるかも。
それらのギミックも加味して、正確に採寸して3Dモデリングソフトで設計と3つのパーツに分けてデザインをして、それぞれ3Dプリンター用スライスソフトでデータ化してプリント。
プリントの所要時間は一つのパーツで7時間くらいかかり、採寸のミスをすると悲惨なことに。笑
やり直しは絶対に避けたい!
まずエミッター側をプリント。こちらのパーツにはパイロットランプのライトアップギミックのホールと、電源ボタンスイッチと充電ポートを取り付けるための設計もされているので複雑なプリントとなるため失敗する確率はこちらの方が上。
プリント終了した時点でインナーシャーシーとブレード插入部分のサイズがややキツめだったこと以外はOK。
それら内側のサイズはサンドペーパーで処理ができるくらいだったのでセーフ!!!
続いてグリップ側のアウターシャーシーをプリント。こちらの内径はバッテリーもあるので予め太めに設計してドンピシャ!
グリップ側のアウターシャーシーはリチウムイオンバッテリーの脱着も容易にしておく必要があったので、一体化しておきました。
これでアウターシャーシーはほぼ完成!インナーシャーシーもPogopinのポジションを少し変更しました。パイロットランプのギミックの為と、ブレードのインサート量を増やしブレード固定力強化のため。
スイッチと充電ポートは外見から目視でき、かつ、あまり目立たないところで、更に操作しやすい所にに設置しました。特にXenoPixelのスイッチは点滅回数で操作するので目視できるのは重要なのです。
ブレードの固定については、このモデルのエミッターがかなり丈夫だったので3方向から15mmくらいの長いイモネジで固定出来るようにネジ加工しておきました。内1ヶ所は元々のマスターレプリカがスイッチとしていたパーツの中に作り、できるだけ目立たないようにしておきました。
ブレード固定用ボルトはアウターシャーシーとエミッター、ヒルトを貫通させてヒルト全体的なリジット感を向上させました。
分解組み立てに必要なためコントロールボックスの構造はそのまま利用。
グリップエンドにあるスピーカーカバーはグリップにタッピングスクリューで固定。グリップ内がスピーカーの共鳴効果となるように空間を設けておきました。
最終的な作動確認をして、こんな感じで良いかなどオーナー様に確認。
あとは設計通りに組み立てて、この世にただ一つのオリジナルカスタムライトセーバーが完成!
動画 ↓こんな感じです。