このリーアムさん本人によって明かされた元々は THE BEGINNING (ビギニング)と呼ばれていたこのヒルト、Qui-Gon Jinn SNV4の完成度は素晴らしいです。特に劇中で使用されたヒルトデザインは、グリップの部分が側面から見るとグリップ部分のデコボコしたブロック形状が並んでいる部分はスリット加工されており、円筒形の半分ほどは削り取られているのがわかります。

このヒルトの特徴的な部分としてグリップのところにあるデコボコのフィンと呼称すべ的なのか、ブロック状と言うべきなのかは明確にわかりませんが、とにかく上記画像でご覧いただいてもお分かりになると思いますが、グリップの円筒形の半分ほど空間があることが確認できます。当時のEP1での劇中で使用するプロップは特に光らせていたわけではないので、この状態でも良く、デザイナーも自由な形状にできたと思います。

しかし、カスタムライトセーバーではシャーシを入れるスペースが必要で、しかもリチウムイオンバッテリー18650サイズの太さよりも細くはできないという主命を背負っておりましたので、各メーカーのデザイナーも苦労した部分ではないかと思います。現にXenoPixel、RGB-X、XENO3、XRGB3のヒルトは外観的には良くできているし、シャーシ構造やブレードインサートに関しても強度も考慮して設計されているため、スリットの深さがプロップに比べればそこまで深くはなっておりません。

それでもXENO3・XRGB3のヒルトも当然パッと見は十分に再現できていると思いますし、この形状のおかげでブレードインサートも当店取り扱いのカスタムライトセーバーの中でも2番目か3番目に深く装着でき、ヒルト形状もとても上部です。今回ご紹介のSN-PIXEL V4仕様のクワイガン ヒルトはそこの部分にもこだわりました。

 

確かにこの形状を忠実に再現するためにブレードインサートを多少犠牲にしている感はありますが、デザイン的にはかなり良い出来栄えです。

赤く大き目の起動ボタンも再現できておりアルミ製でアルマイト加工されているためメタル感があります。このボタンの再現が可能か否かもシャーシがどこに配置されているのか?という構造的な部分に左右されます。

XENO3・XRGB3については製造コストと強度的なことを最優先にしているため、シャーシの配置はボタンスイッチよりもグリップ側にあります。デコボコのブロック状部分の中にシャーシが組み込まれています。充電ポートも目視できるところにあるため使いやすいというメリットも大きいです。

対してSNV4のヒルトはボタンスイッチよりもエミッター側にシャーシが組み込まれているために極力シャーシを小さく設計し、ブレードインサート量を確保しなければならず、デコボコグリップの中にはスピーカー用の配線くらいしか入っておりません。

Qui-Gon Jinn Variant SN-PIXEL V4を実際に分解してみるとこんな感じです。

どのメーカーでもできるだけ劇中のモデルをモチーフに忠実にヒルトデザインを再現しようとしたり苦労している様子がこの二つのモデルから伺えます。

 

>> Qui-Gon Jinn Variant SN-PIXEL V4
※ちょうどこのブログ記事を書いているときに売り切れてしまいました。すみません。年内入荷できるかな?