今回はXENO3、XRGB3、そしてSN PROでも共通している話題です。

当ブログでも度々取り上げているモーションコントロールについての話題で、その感度の設定をどうすべきなのか?また、自分に合った設定にするためにはどうすれば良いのか?という、多くのユーザーが一度は考えたでしょ?というポイントに絞って、じっくりと考えながら書いていきたいと思います。

実際にモーションセンサーの感度(Sensitivity)を変えてみると、どれほどの違いがあるのかというところにも注目し、動画を交えて検証レポート的に進めていきます。

 

と、その前に…。ユーザーQ&Aの事例でもモーションコントロールについての話題は少し前にもいくつかありました。

>>ユーザーQ&A「モーションコントロールについて」

>>ユーザーQ&A「ツイストでBGMが再生されない」

 

そして、つい最近にもSN PROを使われているお客様からご質問を頂いて、改めて当店エンジニアもメーカーのプログラマーに確認して「なるほど」と思った部分があったそうです。それはどういうことなのかを、同じSN PROをお使いの皆さんのために、ついでと言っては何なのですが、良い機会なので少しだけ書いておきますね。

ご質問を頂いたお客様はSNV4からお使いいただいていて、何度かメールで交流させていただいたユーザーで、先日のアップグレードサービスにお申込みいただいて、今はSN PROをご使用になられています。

メール頂いた内容を簡単にすると「SNV4ではツイストで起動ができたけど、SN PROではツイストでの起動ができなくて、もしかしたらconfigでの記述でオフになっているのかと、configを開いてみたけどtwist onの設定項目が見つからない」ということでした。SN PROがリリースされた直後にmicroSDカードにconfig.iniを配置するように」と最初にリクエストをしたのも当店。いわゆるBluetooth通信でしか設定変更ができないと、一度Bluetoothシグナルをオフにしてしまうとそれ以降はどうする?という疑問があったことと、テキストで設定ができないとBluetoothアプリが使えないユーザーはどうする?という部分での対応の為。

それらの経緯は当ブログでも書いてあるはずですが、今回はその経緯自体の話ではなく、それをリクエストしたときにすぐに対応してくれたのですが、Bluetoothアプリでできる設定項目の全てをconfig(テキスト設定ファイル)でも可能にしてくれてあるわけではなく、更にSNV4から比較してみると次の点で違いがあります。(当然システム自体も違うものなので当たり前ですが…)

SNV4にも、SN PROにもモーションコントロールでのブレード操作はあり、ツイスト、スタブ、スイングでのブレードオン・オフは可能です。しかしconfigに記載されている設定項目では、はっきりとした違いがあります。

SNV4では下記画像で示しているようにツイスト、スタブ、スイングのモーションごとに設定も感度調整も設定きます。

 

対してSN PROではというと感度設定のセクションには設定項目はありますが、感度(Sensitivity)のパラメータがあるだけ。

オン・オフに関しての設定項目はモーションコントロール一式でするようになっており、個別の設定はありません。唯一「アクセントスイング」だけオン・オフの設定項目がありますが、やはりツイストという単体でのオン・オフ設定はありません。

上記画像をご覧いただければ当ブログをいつもお読みいただいている皆様はご理解いただけると思います。

 

ご質問頂いたユーザーさんも、慣れている方だったので直ぐにご理解いただきましたが、このように一括でモーションコントロールを使うのか、使わないのかというスイッチしかSN PROには無いということで、結果的にはconfigの記述での問題はありませんでした。

では何故ツイストが機能しなかったのか。

これも後になって判明したことでしたが、SNV4に比べるとSN PROの感度がシビアでした。簡単に言えば標準ではかなりクイックにツイストさせないと起動してくれず、SNV4で使い慣れていることから同じ要領でツイストしても作動してくれなかったことが原因でした。まあ、なんてことの無い原因ですが、こういうこと一つとっても、やってみないとわからないということもあって、OK!STOREエンジニアも「ご質問いただいて知ったことだった」と話していました。

SN PROをお使いの皆さん、ツイストは少しシビアに設定されています。その理由が、今回の話題でもある振り回しているときに勝手な動作をしないようにするための感度なのです。ツイストをされるときには「これくらいかな?」と、次第にスピードアップさせて、正確に逆時計回りで1/3回転、そして時計回りに1/3回転戻す(ポンメル側から見て)という動作を左手でヒルトを支えながら(ツイスト軸が狂わないように)かなりクイックに動作させてみてツイストしてみてください。当店スタッフもそれで何度か試してみて今では慣れました。

ちなみにではありますが、XENO3・XRGB3ではツイスト操作が時計回りで1/3回転、そして逆時計回りに1/3回転戻す(ポンメル側から見て)というようにSN PROとは逆回転での操作でした。

どちらのサウンドボードでもやたらとグリグリとヒルトを捻っていると、偶然起動することはあるのですが、やはり正確に捻りを練習して慣れた上で、感度の調整を自分好みにしておくことが良いと思います。

 

そのツイストも含めてモーション感度(Sensitivity)なのですが、はっきりと申し上げて「これぞ!カスタムライトセーバー!」という部分だと思うのですが、ユーザーの使用用途に合わせてユーザー自身で設定を仕上げていく、いわゆる余白的な部分だと理解してください。

XENO3・XRGB3でも同様にプログラムをするシステム開発者のサジ加減で最初の標準感度が決められているのですが、各ユーザーはそれを守って使い続ける必要はありません。自由に感度を変えて自分の操作感にカスタムライトセーバーを合わせて仕上げていくということも楽しみの一つでもあり、これこそがカスタムライトセーバーの醍醐味なのだと思っております。

それでは実際にモーションコントロールの感度を変えてみてどれ程違うのか?ツイスト機能を使って実験してみてインプレッションしてみたいと思います。合わせて動画もご覧いただきたいのですが、手動で行う「動き」の操作の話なので、これもあくまでOK!STOREスタッフの操作でのことと、ご承知おきくださいね。


まず、ツイスト以外のモーションを全部オフにしておきました。このように「この機能を自分好みに設定しよう!」とお考えの場合には、その設定項目だけに集中できるようにした方が良いのかも。

 

それではこちらの動画で実際に下記の設定にしてやってみました。

twist_sensitivity=100     最初の設定では100(Xeno Configuraterアプリでは 900)です。かなり感度を緩めた設定です。

twist_sensitivity=250    次に標準の250(Xeno Configuraterアプリでは 750)です。標準ですが、意外と簡単ではなく、多少の慣れも必要です。

twist_sensitivity=400    次に400(Xeno Configuraterアプリでは 600)です。少しクイックさも必要でシビアな設定です。

twist_sensitivity=550    次に550(Xeno Configuraterアプリでは 400)です。難易度マックス!やれないこともなかったけど、動画撮影時はできなかっあです。

気が付かれたと思いますが、config.iniでの設定数値とXeno Configuraterアプリで表示される数字とは逆転しております。なので、configでは数字が小さいほど簡単にツイストが使える設定で、アプリでは大きな数字となっております。その逆でシビアにしたい場合にはconfigでは数字を多くして、アプリでは数字を減らします。なんでこんな風にしたのか?どちらも同じにしておいてくれればわかりやすいはずなんですが…。

アプリですは上記図の赤丸部分でオンにできます。感度設定は赤矢印のスライダーで設定できます。

 

 

話を戻して動画での操作状態を解説します。

動画ではわかり難いかも知れませんが、最初のイージー設定(twist_sensitivity=100、Xeno Configuraterアプリでは 900)では意図的に小さくツイストさせています。次のデフォルト設定(標準設定)でも同じようにやってはいますが、最初の1発目は反応させられませんでした。 その後の2度目で少し意識をしてテンポアップさせると普通に起動させられました。

そしてシビアな設定にした場合では一度のツイストでは起動できないこともあり、2回連続でやると起動しやすいということも確認できました。OK!STOREではダブルツイストと言っていますが、2回、3回と連続することでリズミカルでテンポ良くツイストするためです。

ちなみにですが、動画の最後に試しているシビアMAXの設定(twist_sensitivity=550、Xeno Configuraterアプリでは 400)ではツイストでの起動はほぼ不可能でした。ストレート形状のシンプルなデザインのヒルトを使用しているにも関わらずカメラを回している時には結局できませんでした。シビアMAX!本当に手首を痛めるのでやらない方が良いです。

XENO3ではこういう結果でした。実験していないですがXRGB3でもおそらく同じ結果です。また、数値は違いますがスタブでもスイングでも同じようなやり方でお好みの感度を見つけることができるでしょう。

また、SN PROでも同様に感度の調整はお好みでやっておくと良いかと思いますが、configでもアプリ内でも感度の設定数値(0~100)の単位が違うのでお気を付けください。しかし、同様のやり方で自分好みのモーションコントロール設定はできると思いますので是非お試しください。

 

今回は話題には出さなかったのですが、SN PROやXENO3だけでなく、カスタムライトセーバーで使用されているサウンドボードでなら、今や大体のメーカーのものにはモーションセンサーがあると思います。これは余談ではありますし、OK!STOREでは今は取り扱いしていませんが、GHV3に関してはこのモーションコントロールのツイストができなければ各種カスタマイズの設定変更すらできないというほどGHV3ではツイストモーションが重要になっています。

 

今回はモーションコントロールでのツイストでのブレード起動をする場合の感度設定にスポットを当ててテストしてみました。

それではまた!!