前回のブログ記事からの続きです。
前ブログでも公開した通り、思った以上に状態が悪かったマスターレプリカ製 ANAKIN SKYWALKER FORCE FX COLLECTIBLE(アナキンのEP2版です)を入手。
分解はしてみたものの、発光システムを再利用するには至らず、XenoPixel仕様で再構築することに。本当にEL発行システムがどのように光るのかも見てみたかったのですが…。
今回は完成するまでの作業の様子をご紹介していきます。
まずシャーシとブレード固定をどうするか?
上の写真のようにマスターレプリカの場合ブレードはシャーシと一体化するように固定されていて、直接ボルトやタッピングでは固定されていません。
ブレードもEL発行システムを使っていたため透明です。作業を進めていくうちにわかったのですが、ブレードはどうやらポリカーボネートではなく、アクリル素材のようです。マスターレプリカを使用して激しいチャンバラする人は、まず、いないだろうと思いますが、このブレードでは簡単に折れます。(笑)
ということで、ブレードも交換。シャーシもブレードも貫通したボルトでヒルトに固定するためにシャーシは流用決定。ブレードは7/8インチのネオピクセルブレード(たまたま遊んでいたブレードがあったので)をシャーシにはめ込む部分だけ1インチサイズに太くして、シャーシの3ヵ所ある穴位置をピッタリ合わせて加工しました。
マスターレプリカのシャーシとも合体完了。ラバー製のスペーサーも元々装着されていたものを同じ位置に取り付けました。写真は仮組状態ですが、実際に組み立てる時にはホットボンドで固定しました。
この状態のままではサウンドボードもバッテリーも取り付けるスペースが無かったので、元々は単三電池6本のバッテリーホルダーが入っていたグリップ側の空いたスペースにルークEP6モデル用のシャーシアッセンブリーを必要な部分だけカットして使用することに。
あれこれと作業は大変でしたが、こんな感じに。下の写真はまだ未完成の状態で、グリップに収めることができるかサイズ確認をしたところです。
見事に半分半分の合体コレボレーション オリジナルシャーシの完成です!(笑)
XenoPixelマザーボード、バッテリーホルダー、スピーカー、充電ポート(TYPE-C)はグリップ側へ。
ブレードを固定したのでPogoPin円形基盤は使用せず3Pのコネクターで対応。ブレードもホットボンドでしっかりと固定しておきました。
スイッチはスライド式ではXenoPixelをコントロールできないので、モーメンタリー式に変更。スイッチ位置もグリップ側ではなく、最初に装着されていたエミッター部分を改造して装着しました。
フィッティングをした状態ではこんな感じです。↓
エミッターを装着した状態です。配線を出してありスイッチユニットは最後に結線してから取り付けます。
エミッター反対側にももう1本、ボルトがあるのでしっかり固定。なにせエミッターのウエイトが重いので、振り回している時に外れると怪我しかねないので。
ついでにこの写真で説明しておきますが、形状的にスイッチボックスはグリップの位置を決めて固定するために開閉式(90度回転させて)である必要があり、モーメンタリースイッチを取り付けるスペースなどもなく、ここに電源スイッチを取り付けるのは物理的に不可能でした。
電源スイッチとエミッター周辺の完成形です。↓
ベルトクリップはマスターレプリカ製がプラスティックでボロボロだったんで、ジュラルミン製に変更。ボルトも六角穴ボタンボルトにしました。
グリップテープもベタツキを綺麗にして、サンドペーパーで形状をある程度は整えてから艶消しブラックで塗装してあります。
グリップエンドにあったマスターレプリカ製のスピーカーは排除して、スピーカーカバーだけ流用しました。スピーカーネットはグリップではなくシャーシの方に取り付けられている構造です。
グリップ装着前の状態。シャーシには保護カバーを取り付けスピーカーネットも取り付けた状態でグリップを被せる構造にしてあります。
グリップ装着、これで一応の完成です。
別のアングルから。
ちゃんとスイッチボックスを90度回転させて、グリップを外せばTFカードのメンテナンスやバッテリー交換も容易にできるようになりました。
充電ポートでのチャージテストもOK!リチウムイオンバッテリー(18650 3600mAh)の充電が可能。
このブログでは只今、カスタムライトセーバーの「比較」をテーマにシリーズ企画で連載中なので、アナキン絡みで今回レストア作業に成功したアナキン・スカイウォーカーEP2版(2002年製造)と、同じくマスターレプリカ社製 アナキン・スカイウォーカーEP3版(2005年製造)を比較してみました。
EP3はELではなく、ストラップタイプのLEDなのでそのブレードの光量の違いは正直に申し上げて比較にならない。サウンドフォントや、イグニッションエフェクトの違いなども動画でご覧ください。
届いてから完成まで空いている時間を見つけてはレストア作業をしましたが、3日間なかなか良い勉強になりました。どこのメーカーのカスタムライトセーバーでも一長一短、製品として良いところも悪いところもあるのが当然。
カスタムライトセーバーというモノ自体が大きな工場で大量生産されているような製品ではなく、組み立ても手作業で行われているものが殆どです。そういう部分も含めて楽しめるようになると一層ライトセーバーライフが楽しいものになるはずです。
以上!OK!店長のお遊び企画にお付き合いくださいまして誠にありがとうございました。