皆様こんにちは!
今回は一つの部品と言いますか、一つのアイテムに焦点を当ててご紹介します。
それが「リチウムイオンバッテリー」なのですが、これって超ハイスペックであり取り扱いに要注意の凄いバッテリーなのです。
当店には様々なカスタムライトセーバーに関するご質問をいただくのですが、その中でも特に返答に困るのが「リチウムイオンバッテリーは何処で買えますか?」という質問。
これがたまーに寄せられます。
うう~~ん…、これはどう、お応えして良いのやら…。ちょっと悩んだりします。
ストレートな応答をすると「ネット通販など、どこででも見つけることができます」と なるのですが、厄介なのがAmazonなどでも”リチウムイオンバッテリー” ”18650” で商品検索すると沢山ヒットして見つかりますが、一言でリチウムイオンバッテリーで、サイズが18650だと言ってもカスタムライトセーバーに使用できるか、出来ないかは別問題なので要注意です。
一言でお教えできない理由がここにありますので、カスタムライトセーバーのバッテリーにご関心がある方は一読していただけると良いかと思います。
まず、リチウムイオンバッテリーのサイズについて。
18650というサイズになりますが、⊕側の形状が普通の電池のように突起があるものと、フラットトップと呼ばれている突起が無いものがあります。フラットトップは多くの場合パソコンのバッテリーや電動工具、ポータブル充電器などにセルとして使用されるもので、バッテリーホルダーではなく、端子をスポット溶接して使用する用途が多く、カスタムライトセーバーでは通常は突起があるタイプを使用します。(下記写真=左の黒のように、まれにフラットトップのタイプもありますが)
もう一つは保護基盤付き。⊖側に保護回路が付いていて、その分、長さが変わってきたりしますので、これも注意が必要です。
詳しいスペックは3.7V 3000mAh~3600mAh リチャージブル式、およそのサイズは6.7mm以上6.9mm以内という長さであればホルダーに収まると思います。パナソニック社製のOEM製品、もしくはKeepPower社製が望ましいと思います。
この条件を満たすものであれば、BaseLit RGBでもXenoPixelでもGHV3でも作動をします。
良くAmazonなどでも見かけるのは容量が9000mAhとか、とてつもない数値が表記されているのも見かけますが、あまりはっきりと申し上げられませんが疑ってかかった方が良いと思います。
次に、カスタムライトセーバーでのリチウムイオンバッテリーの重要性。
カスタムライトセーバーで重要なパーツなのがサウンドボードです。他にもスイッチやスピーカー、配線、充電ポートなどなど様々な精密部品で組み立っていますが、意外にその重要さが知られていないのがバッテリー。
ピクセルブレードや照射型標準ブレードに限らず、ライトセーバーのブレードの光量がバッテリーのスペックで決まってくると言っても良い程重要なパーツです。
マスターレプリカやハブスロ、タカラトミーなどのメーカーから発売されているライトセーバーはアルカリ電池(市販の単三電池や単四電池)が主流です。これはコンビニでも100均でも入手できます。
しかし、玩具であればそれでも良いのですが、カスタムライトセーバーでのブレードの光量アップを目指すには、3本を直列に使用してもポテンシャルが十分とは言えません。一応、3本の単三電池を直列に使用すれば4.5Vという電圧ですが、この数字だけでは判断できないのです。
シャーシの先端に取り付けられたLEDを1つ点灯させるくらいで、サウンドフォントの再生をするくらいならそれほどパワー不足ではないのですが、ネオピクセルのブレードを十分に光らせた上で更にエフェクトを発動させブレードのあちこちでピカピカと‥。そしてサウンドフォントの再生が!BGMだ!といくつもの音源を同時進行で、しかも大音量で音も発するとなればかなりの瞬発力がバッテリーに要求されます。
現段階ではピクセル使用のカスタムライトセーバーにはリチウムイオンバッテリーが最適なのは間違いありません。
次に購入後のバッテリーケアについて。
当店からご購入いただいた場合には出荷前に必ずフルチャージやパワーチェックをしてからセーバーへの組み込みを行っております。
この時にはセーバーの充電機能を使用するのではなく、リチウムイオンバッテリー専用の充電器や、計測器を使ってバッテリーの状態も確認しております。正直、なかなか手間のかかる作業ですがバッテリーの状態は外観からでは判断できないので、蓄電能力や電圧なども出荷前に確認する必要があるからです。
ご購入後も、どのような電池でも永久的に使えるものなどありません。繰り返し充電をすれば劣化し、やがて電池としての能力が維持できなくなります。寿命があるのです。
リチウムイオンバッテリーの寿命ではおよそ充電と放電の繰り返し500回~800回と言われていますが、実際にはもっと使えます。徐々に劣化が始まるので100パーセントのポテンシャルは無くてももう少し使用できるはずです。例えば公式ではありませんが、1000回~1200回ほどは大丈夫かと。
当店でカスタムライトセーバーをお乞い求め頂きましたお客様でバッテリーがヘタってしまった!うっかり放置してしまい過放電で充電できなくなってしまった!という方はご連絡ください。USB充電ケーブルやUSB充電器、バッテリーなどは部品として在庫をしております。
商品ページには記載がありませんが、スペアパーツとして販売はしており、常に在庫を持っておりますのでオンラインウェブショップ OK!STOREのお問い合わせフォームからお申し込みください。
>> カスタムライトセーバー修理依頼・パーツ購入などのお問い合わせフォーム
本ブログ記事の最後として、一応お決まりの説明ではありますが、リチウムイオンバッテリーの取り扱い上の注意点などもまとめておきます。
・カスタムライトセーバーの充電は付属の充電ケーブルもしくは、充電ポートが使用できないモデルの場合には専用のバッテリーチャージャーが付属していますので、それらを使用してチャージしてください。(その際に市販のUSB充電器 5V 1Aのものを使用してください)
・バッテリーの脱着が必要な場合には各カスタムライトセーバーに付属のマニュアル内分解手順をご覧になり、リチウムイオンバッテリーの脱着時は必ずスイッチをOFFの
状態で行ってください。
・充電ケーブルを接続したままの状態で長く放置しないでください。セーバーに充電ポートがある場合には充電完了時にチャージは停止する機能がありますが、過充電とならないように適切な時間で充電して下さい。
・充電中は離れないようにしてください。家を離れる場合には充電を一旦中断してください。
・リチウムイオンバッテリーは過放電(完全に使い切ってしまうと充電できなくなる)にならないように適度な間隔で充電をしてください。長く保管するときには2~3か月に一度は充電を行ってください。
・まれにバッテリーホルダーの端子の接触不良が発生することがあります。(セーバースピンやチャンバラなどのショックで)バッテリーホルダーの端子をきれいにして、必要に応じて精密ドライバーなどを使って、端子を少し起こしてみてください。
またはバッテリーを装着した状態で回転させてみてください。端子の接触不良が回復する場合があります。
リチウムイオンバッテリーの取り扱いには十分にご注意くださいませ。
それではまた次回のブログでっ!!