今年の夏も尋常じゃない暑さの毎日ですね。複数の台風が発生したりと過酷な状況です。
そこで過去にもこの話題には触れたことがあると思いますが改めてもう一度、今回のブログではカスタムライトセーバーが受ける高温多湿の影響などについての話題です。OK!STOREでは多くのモデルをストックしておりますし、ディスプレイしてあるカスタムライトセーバーやセーバースピンなどで使用するセーバーもあるので、実際に直接目視したこともある事例を含めて紹介します。
まず、高温多湿の悪影響はカスタムライトセーバーのどのような部分に発生するのか?
リチウムイオンバッテリーやヒルトのデザイン的なパーツで両面テープなどで固定されている部分が主に影響を受けやすく、基盤などはあまり影響を受けないのでXENO3やSN-PIXELといった搭載サウンドボードの違いというのは殆ど関係はありません。OK!STOREでは気温の暑さによってプログラミングが異常になったりSDカードが壊れたという事例は経験がありません。
経験上やはり一番多いのが両面テープで固定されているパーツの脱落です。ま、これは簡単に再装着できる部分が多いのでメンテナンスの一つとして作業も楽しんでもらえば良いので、後に手順や材料なども書きますが、その前にまず、リチウムイオンバッテリーの取り扱いについてです。幸いにもOK!STOREではリチウムイオンバッテリーのトラブルは一度もありませんが、それでもリチウム系電池の取り扱いや管理のためのノウハウを知っておくことは安全のためには重要です。
カスタムライトセーバーで使用されるリチウムイオンバッテリーは18650タイプなので、スマートフォンなどに搭載されているリチウムポリマーとは構造が違うので、スマートフォンを自動車車内の直射日光にさらした状態で長時間放置し、高温でリチウムポリマーが膨張したり、発火するというような事例をよく聞きますが、カスタムライトセーバーに使われているリチウムイオンバッテリーはそのようなことは無いと思います。
しかしあまりにも長時間に渡り高温多湿環境(45度~50度以上は要注意)で放置しておくのは危険です。自動車の中だけでなく、部屋の窓際など直射日光が当たるところでディスプレイしている場合なども危険だと言えます。リチウムイオンバッテリーは高温多湿にも極寒など温度変化によりライフサイクルが短くなりますし、特に高温状態に対しては電池内部の異常な化学反応によって発熱、発火する危険性があることだけは覚えておいてください。
高温多湿には関係ありませんが、保護フィルムを剥がしたり、分解するなどすべきではありません。また、充電方法も通常は付属のマニュアルに従って充電をすれば良いと思いますが、しばらく使わない場合はリチウムイオンバッテリーをシャーシのホルダーから取り外しておくことや、過充電、過放電など基本的なことも忘れてはいけません。その他、メンテナンスとして可能であればリチウムイオンバッテリー専用のチャージャーを使用すれば一度放電させてから充電するなどリフレッシュ機能がある充電器も多く販売されているので、そういった自動メンテナンス機能のある充電器はひとつ持っていても便利かもしれません。
バッテリー以外にもヒルトのデザインパーツの接着部分など、外観的にも悪影響を受ける部分があります。一番多いパーツではグリップテープなど接着面への悪影響でしょう。一部の例を挙げるならアナキンEP2やアナキン ドラマ版、ベイダー、ベイダーROTJなどヒルトのグリップ部分に装着してある黒いパーツ(下記画像)です。
どこのカスタムライトセーバー製造メーカーもこの部分は苦労してアクリル製の強力な両面テープを使用したりしているようですが、所詮高温や湿度などにはかなわないので一部のモデルではボタンボルト止めしたり、ブラインドリベットで固定したりしています。劇中で使用されたプロップなどでもリベットなどで補強されていたモデルに関しては、それらをモチーフにしているカスタムライトセーバーモデルは良いのですが、ボルトもリベットも無く、そのまま両面テープの粘着力だけに頼っているモデルはデザイン上仕方がない部分でもあります。リベット止めに見立ててメンテナンスがしやすい六角穴ボタンボルトを使用している例は下記のルーク グラフレックスなどのモデルがあります。(アナキンEP3、レイEP9も同様です)
ボルト固定されているので剝がれにくくはなりますが、それでも直射日光下で高温化するとグリップテープが剥がれることがあり、当店では2ボルト式のグリップテープもリペアパーツとして取り扱いがあります。
リペア用のグリップテープには3種類のストックがあり、2ボルト式、1ボルト式、ラバータイプが購入可能です。
ベイダーは長さが足りないため専用グリップテープがありますが、製品に装着されているボルト無しタイプしかありません。
六角穴ボタンボルトは日本でも工具店、ホームセンターでも入手可能です。ユーザー自身でカスタマイズする場合にはグリップに3.5mmの下穴をあけ、M4のタップで一つ一つネジを切り、ボタンボルトで固定します。
また、メーカーからはグリップテープのみで送られてきて、両面テープが張られていないため、リペア用のパーツには当店で一つ一つに3M社の両面テープを装着しています。
グリップテープもストックがございます。お問い合わせください。
元々付いていたグリップテープが剥がれてしまった場合にも簡単に貼り付けなおすことができますが、粘着性が低下している場合には下記のテープが良い選択かと思います。
>>3M 両面テープ 超超強力 などの検索キーワードで探せばすぐに見つかります。
長さを合わせてグリップテープに装着した後、ヒルトに貼り付けてからグリップの内側からヒートガンやヘアドライヤーなどで少し過熱してください。※手で持てないほどの過熱はグリップテープの樹脂部分変形やヒルトのメッキ部分の変色に繋がるため注意して作業してください。
こうしてメンテナンスをするのもカスタムライトセーバーを楽しむ一部だと思うので「グリップテープが剥がれてしまったよ」という方はお試しください。
それではまた!!