SN PRO仕様のカスタムライトセーバーを設定変更して自分好みのセーバーに仕上げるためにはBluetoothアプリを使うか、設定ファイル(config)の編集、書き換えは重要です。両方を使いこなせればとても良いことですが、どちらかと言えば日本では特に設定ファイルの編集テクニックが必要になってくると思います。

前回ブログでも説明しましたとおり、サウンドフォントは最大99セットまでmicroSDカードに保存でき、中から最大25セットをボタン操作で呼び出すことができる機能があります。
>>SN PRO仕様 7月より販売スタート!

なので、「特定のキャラのサウンドフォントを10通り切り替えて使えれば良い!」「コスプレで使いたいので、1つのサウンドフォントしか使用しない」というユーザーにはとても便利なサウンドボードであり、その日の気分で使いたいサウンドフォントにたどり着くのも早いし、ブレードカラーやエフェクトを決めておくのも簡単になります。

それにメンテナンスやサウンドフォント、ブレードカラーの管理も少数なら簡単で楽になります。

SN-PIXEL V4 PRO(SN PRO)のオーダーをお受けする場合のサウンドフォントはあえて「メーカー仕様27サウンドフォント」と、「OK!STORE仕様38サウンドフォント」の2通りの仕様となります。「メーカー仕様27サウンドフォント」は設定ファイル(config.ini)を使えるようにアップデートした状態での発送となります。(※当ブログページにサウンドフォントリストはわかるように載せておきます)

「OK!STORE仕様38サウンドフォント」の方はSNV4で設定していたサウンドフォントをSN PRO用にコンバートして再設定しました。

そういう機能がありますので、OK!STOREでは38セットのサウンドフォントをインストールしますが、ご注文時にはその中から最大25セット(1~25セット可能)をご指定いただければボタン操作がクイックにできるよう設定をしてお届けするというようなサービスの展開も可能になると思います。25セットを指定して頂いても、このキャラのだけは指定に入れておいて!ということでも大丈夫です。特に指定がなければOK!STORE仕様38サウンドフォントの中から人気のフォントを25セット割り当てておきます。こういうやり方になっていくのだと思っております。


標準であれば上記リストで★印のものがボタンでの切換えが可能となります。それ以外はconfig.iniで指定するか、Bluetoothアプリで設定をします。

 

当店で割り当て設定して発送しなくても、届いた38セットから、ユーザー自身でも数種類のサウンドフォントを指定できたり、ブレードカラー、ブレードスタイルなど様々な設定変更ができるようにアプリからだけではなく、設定ファイルで同じ項目を設定しやすくするようリクエストをして実現できましたので、折角なので、その機能を存分に使ってあげたいと思います。

 

いつものように前説が長めでしたが、やっとここから今回のブログのメインテーマ。

まずは、microSDカードに保存されているフォルダ、ファイルを見てみましょう。


「1」~「27」までの数字のフォルダはサウンドフォントが格納されています。

「set」フォルダはSN PROがシステムで使用する音声案内のwavファイルだけです。(設定ファイルやアップデートファイルは含まれておりません)

SNV4では見慣れなかった「all-lightfile」フォルダと「poweron」フォルダーがあります。

「all-lightfile」フォルダには ブレードエフェクトで使用するファイルが保存されています。


「all-light」フォルダ内の「file91」から「file99」に保存されているファイルは、システム ライト効果ファイル(システムで使用する基本ブレードエフェクト)であり、削除または変更はできません。

「file1」から「file29」までのフォルダはユーザー設定可能な領域で、各サウンドフォントごとに割り当てることができるブレードエフェクト(※バイナリファイル形式で保存されているProffie用ブレードスタイルでテキスト編集はできません)です。

事前にメーカーで製作したブレードエフェクトが29種類保存されています。先日公開したSN PROの動画の最後の方でこのブレードスタイルを撮影して紹介しています。

後日関連した話題も当ブログ記事に書きますが、「file1」から「file29」までの29種類以外にもWebサイトで製作したProffie用のブレードスタイルなどを追加で保存してブレードエフェクトとして使用することができます。以前当ブログでSN PROを初めて紹介したときのブログ記事にも書いてありますが、これについてはまた後程。

>>新しくなります!SN-PIXEL V4 PROとは

 

「poweron」フォルダにはイグニッションエフェクトで使用しているブレード起動時の音源(wav形式ファイル)が11個保存されています。
当ブログ記事で下の方で説明をするconfigの記述で 1(standard) /2(hunter) /3(cross)/ 4(phaser)/5(photon)/6(broken)/7(engine)/8(burst)/9(hunter stack)/10(oh my g)/11(stack)/12(spottering)というのがありますが、これがイグニッションエフェクトで1はスタンダードであり、2から12までの11種類のイグニッションエフェクトで使用するファイルなのです。
「poweron」フォルダのファイルは、一応システムで使用している音源ファイルではありますが、同じファイルネームであれば別の音源に差し替えも可能のようです。(※注意した方が良いのは再生時の長さは同じにしないとブレードエフェクトの視覚効果の長さとのズレが生じます)

 

先ほど「set」フォルダはSN PROがシステムで使用する音声案内のwavファイルだけです。と、書きましたが、「set」フォルダーには音声案内用の音源ファイルしかなく、SNV4のようにアップデートファイルや設定ファイルなどはありません。

SN PROではconfig.ini は「set」フォルダ内ではなく、microSDカードのルート上に配置することになります。(メーカープログラマーがそうした)

 

では、次のステップとして、その設定ファイルであるconfig.iniに書かれている設定内容について説明をしたいと思います。まずは記述されているセッティング内容やコマンドを理解してもらうと、この先の話題も飲み込んでいただきやすいかと思います。

まずこれをご覧ください、メーカー仕様のconfig.iniについて説明文を赤文字で書き加えたものです。※画像をクリックすれば拡大表示されます。


上記画像に赤字で書き加えた説明を読んでもらえば理解はできると思いますし、ちょっと心得があるユーザーであれば、この説明付きのconfig画像を見れば、自分自身でカスタマイズを楽しんでいただけることと思います。

クドイようですが、従来のSNV4とは違います。その違いの要点をもう一度解説しておきます。サウンドフォントのフォルダーごとに各設定をしている最後のセクションに注目してください。


上の画像のように、これまでのSN-PIXEL V4では各サウンドフォントごとに下記のように設定が書かれています。
Color-1=(255,0,0),1,3,300,800
この意味はColor-サウンドフォントプリセットの番号 = (ブレードカラー指定),ブレードエフェクト、イグニッションエフェクト、イグニッションスピード、リトラクションスピード の順番で5つについて数字によって設定が指定されています。

 


では今回のSN PROでは、
Font_7_color_ign_light=1,2,0, を例にあげて説明すると
サウンドフォントフォルダー7番に対する指定で、あらかじめ決めたブレードカラーは11、イグニッションエフェクトは 1(standard ignition)、 ブレードエフェクトは 0(stable) と、3つだけ指定しているだけです。どれもあらかじめ決められたブレードカラーなり、エフェクトなりを数字で呼び出しています。


ブレードカラーも別のセクションで指定されたものを数字で呼び出しているだけです。

 


イグニッションスピード、リトラクションスピードについてはconfig.iniの最初の行で全体的に指定しており、サウンドフォントごとにはスピードの設定値は書かれておりません。

ここが大きな違いでもあります。

 

つまり、ユーザー自身でブレードカラーを変えたい場合には[color]セクションでブレードカラーを作っておいて、割り当てたいサウンドフォントフォルダーの番号の行で数字での指定することになります。

ここでメーカー仕様のサウンドフォントリストの載せておきますが、この27セットのフォントに割り当てられているブレードカラー、イグニッションエフェクト、ブレードエフェクトは [font_color_ing_light]セクション の 1~27の数字と一致します。

 

SNV4とSN PROの違いや、SN PROの設定ファイルの記述内容など、ここまでで大体はお分かりになったと思いますが、もしも上記のブログ記載内容が「さっぱりわからない!!」という方は、大変失礼ながらご自身で設定ファイルをいじるのはおやめになった方が良いと思います。設定ファイルを書き換えなくてもボタン操作で十分にブレードカラー、ブレードスタイル、イグニッションエフェクトなどを変更してカスタマイズを楽しむことができますので、「むつかしすぎる!」と悩む必要はありません。

SN PROはビギナーでも満足のいく楽しみ方もできますし、自分自身のオリジナルでカスタマイズを楽しむヘビーユーザーまで幅広く楽しめるものとなっています。そのレベル的には現在のXENO3とほぼ同じで、これまで少し物足りなかったSNV4から進化し、もしくはカスタマイズできるユーザーにとっては「XENO3を超えた!」という存在と感じるかも知れません。

また、このページのブログ内容で「むつかしい!」と感じてしまった人も心配はありません。自分自身では作業ができない、もしくはできる環境ではない(パソコンが無い、スマホを使っていないなどの理由で)というケースもあると思います。そんなユーザー向けに「こういう仕様にしたい!」というOK!STOREなりの カスタムサービスも用意していくつもりです。

いずれにしてもビギナーからハイレベルなユーザーまで楽しめる!ということだとご理解ください。

 

次はBluetoothアプリについて。必要であっても、必要でなくてもこれを知ればconfig設定でのノウハウに役立つと思いますので。

 

それではまた次回、SN PROについて深く掘り下げていきたいと思います。