前回のブログ記事からの続きで、同じRGBセーバーをテーマにしようと思います。

特にブレードの長さを自分の好みに合わせる加工や、簡単にスマホで画質は良くありませんがS-RGBの動画も公開します。

 

まずはブレードの長さの話題を。

RGBブレードは比較的ハードルは低めなのですが、ネオピクセルブレードの場合、ブレードの長さを変えるのは本当に大変な作業です。

というのも、ネオピクセルにはLEDストラップが組み込まれていて、簡単に説明してしまうと細長い基盤に多数のLEDが装着されていて、根元からの信号を先端まで伝達する仕組みになっているために、シグナル伝達の方向性も決まっているし、長さを調整するためにカットできるところと、カットしてはいけない部分とがあって、変なところでカットしてしまうと点灯しないことや、部分的に点灯しないなどのトラブルになります。

ハンダ作業も細かいところで行わなければならず、慣れていないと難易度は高めです。また、LEDストラップ自体も重さがあるので、ネオピクセルブレードは自重があることや、セーバースピンの遠心力やバトルのブレード衝撃で、ポリカーボネートパイプの中でLEDストラップが動いてしまうとハンダポイントが外れてしまうこともあります。


※ネオピクセルブレードで一番破損しやすい部分のがこのハンダパットです。

何よりも先端パーツから、年輪基盤まで全てを分解する必要があるので、時間もかかりますし、慎重に作業を進めないと断線することが多いのです。

当ブログにある何点かの動画をご覧いただいてもお分かりになると思いますが、確かにブレードスタイルやエフェクトでは、その表現力は絶大なのですが、激しい動きを伴う場合にはそれなりに対策したブレードを用意するか、一度分解して「ハンダ盛りで強化」 → 「ホットボンドでハンダポイント固定」 → 「LEDストラップが動かないように固定」 → 「ブレード固定強化対策」などをした方が良いです。 ブレードが完成したらヒルトに取り付けるネジ穴を1個だけでも貫通させるなどの強化、抜け防止対策は必要になります。特にセーバースピンをするユーザーさんにとっては必須だと思います。

ネオピクセルでなくても、LEDが連結されているだけの旧式のブレード(玩具用として見かけます)でも根元からパイプだけが吹っ飛んで行ってしまい、LED連結された内蔵がダラリ…、オーマイガッ!!… 。こんなシーンをYouTubeでも見かけることがありますが、振り回すときには最低でもネジの増し締め、可能であれば1本だけでもブレードパイプの壁面を貫通させた可能をしておくと良いと思います。(↓ に抜け防止対策を説明しております)
>>カスタムセーバーのブレードは?

 

では、今回のテーマRGBセーバーの魅力、その一つでもある中空ブレード(RGBブレードとも言われています)について。

まず、中空ブレードという呼び名がわかりやすいと思いますが、中身は光拡散用フィルムがロール状に丸めて入っているのと、先端パーツの内側には小さな穴が開いただけの反射板があるだけで、LEDや基盤は入っておりません。情報は カスタムライトセーバーのQ&Aにも記載がありますし、度々当ブログでも話題になっておりますので、ご存じかと思います。(こちらもご参考に)
>>カスタムライトセーバーのQ&A

ということは、中空ブレードであれば好みの長さに自由に加工することは難しくはなく、場合によっては自作すら可能です。

OK!STOREをご利用くださるユーザーさんでも「〇〇センチにしてください」というカスタマイズ指示を頂くこともありますし、標準サイズで購入してからも自分で加工してみた!というユーザーさんも多いと思います。

折角なのでRGBセーバーをお楽しみいただけるためのカスタマイズの一つとしてRGB中空ブレードの加工方法を載せておきます。

① まず、希望の長さを決めます。実際に装着する予定のヒルトに差し込んでみて、ヒルトから突出している長さを確認してから、どれくらいの突出量を残すのか、お好みでサイズを決めます。
例えば、ブレードが標準長さ92cmで、ヒルトのエミッターへのインサート(差し込み量)が5cmであれば、単純に87cmが突出量です。突出量を60cm(※ちなみにアソーカフルクラムのショートの方がこれくらいです)にしたい場合には先端から65cmのところにマーキングをしてそこをカットします。

② ポリカーボネートパイプはしなりや衝撃に対しては丈夫だと言えますが所詮は樹脂です。ノコギリでもカットできますが、スマートにカットをしたければ パイプカッター(※最近は100円ではなかったけど、100円ショップの工具コーナーでも数百円で見かけました)を用いた方が断面がきれいです。上手に切断できれば面取り処理なども必要ないほどきれいにカットできます。

OK!STOREにもパイプカッターは沢山あります。(笑)  アルミパイプもカットできるので便利です。

③ カットだけできても喜んでいてはいけません。中には光拡散用のフィルムが2~3重に巻かれたロール状になって入っています。カートしたところから2cm程奥でフィルムをカットします。切断した側に接着剤でフィルムが貼りついていたら、そのまま少し(2cmくらい)引っ張り出してカッターで切り離してください。

④ フィルムをカットした後は指でロール状を広げてポリカーボネートパイプの内側壁面に張り付くよう整えておきます。

⑤ ポリカーボネートのパイプを切断した面にバリなどがある場合や、きれいにカットできなかった場合で切断面が気になる場合にはヤスリやサンドぺーパー、カッターナイフなどでバリを取り除いておくと良いでしょう。OK!STOREでは面取りカッターという工具を使用してバリを処理しています。

⑥ フィルムがパイプの中でずれたり、動いたりしないようにセロハンテープで止めれば十分。ホットボンドで止めてもOKです。これでブレード加工は完成です。特別な工具が無くてもできますが、パイプカッターと面取りカッターくらいはあった方が作業がはかどります。

 

 

こうして必要なサイズ、自分好みの長さのRGBブレードが出来上がったら装着してみましょう。

下の画像はOK!STOREでサウンドフォントのテストをしたりするときのRGBブレードで長さ22cmほどです。実に持ち歩きやすいサイズです。(笑)

このヒルトとブレード使って動画を製作してみました。

S-RGBのメーカー仕様27サウンドフォントから一部だけを抜粋してどんな光り方をするのか?ブレードエフェクトは見た目でどの程度わかるのか?ブレードカラーを変えるとどんな感じなのか?などをテスト用の長さ22cmにショート化したRGBブレードをベイランスコールのヒルトに装着して撮影してみました。

さすがにネオピクセルブレードを見慣れていると物足りなさは否めませんが、ショートブレードなのでかなりブレードのライトアップも強めです。テスト用のショートブレードなのでパイプ内部の光拡散フィルムは装着されていないにも関わらず、まずまずの光量でした。ここが一つのポイントで、RGBセーバーはエミッター内部のLEDレンズからの照射なので、中空ブレードが長ければ長いほどブレードのライトアップは先端に向けて弱くなります。言い換えれば、できれば短い方が光量を強くできるというメリットがあります。一応標準は92cmですが、用途にもよりますが82cmでも良いと思います。

 

他にもRGBブレードのカスタマイズとして光拡散フィルムに使用するのも100円ショップの包装紙コーナーなどで見かけるホログラム系の包装用フィルムを2~3重に丸めてブレードに入れても使えますし、カラーフィルムシートを入れても使えます。


他にも少し前に紹介したクラックブレードを使ってみるのも良いですし、似たようなデザインのカッティングシートを張り付けても特殊な効果が得られて面白いかも。とにかく、完全な透明のシートよりも半透明でメタリック系やホログラム系や薄く色が付いているカラーシートなどの方が面白い効果が期待できます。(実際にOK!店長もナイトショーで使ってみたことがあります)

RGBブレードでならば遊び心で、こうしてネオピクセルブレードではできないようなオリジナリティのあるブレード作りをやってみるのも簡単。アイデア次第で人とは一味違ったブレードで遊んでみるのも楽しいものです。

 

皆さんもよくご存じのこととは思いますが、1インチブレードは直径25.4mmなので、25mmのアクリルパイプやクリアータイプの塩ビ管が素材として使えます。また、7/8インチは22.2mmなので22mmが使えます。エミッターに差し込んでみてクリアランスが気になる場合や、ガタつきがある場合にはエミッター内に隠れる部分にだけアルミテープを張るなどしても調整もできます。ブレードに拘らずともオリジナルブレードの製作はできますので、RGBセーバーを使ってのカスタムライトセーバーライフも楽しんでみてください。

 

OK!STOREではブレードを必要としないディスプレイ目的や、今回のようにオリジナルブレードを自作する場合、または既にブレードを持っていて使いまわしをするので不要という場合でも、ブレード無しでの販売も可能です。また、SN PRO仕様のモデルで「このヒルトでRGBモデルはあるのか?」というケースでも対応できます。 私、OK!店長にご相談くださいね!!

 

ではでは。