皆様こんにちは。
まだまだウィルスが猛威を振るっていて、思うように移動できなかったり、大変な時期ですが頑張っていきましょう!色々とっ!
コロナ影響、まん延防止等重点措置の影響をいつも真っ先に受けるのは飲食関係でニュースでは良く取り上げられてますね。でも、僕らイベンターも出演先が即キャンセルとなるので、飲食関係と同じくらい悪影響をくらってしまいます。国からも県からも市からも共済処置は何もなし。(笑)こんなことがいつまで続くのやら…。
こうして現場が激減するとどうなるか。
時間だけがタップリという状況になり、ネット更新の頻度が増えたりしまして、このOK店長ブログもぼちぼちと書かせてもらってます。
つい先日、ネットでマスターレプリカのアナキン スカイウォーカーEP2を入手しました。
以前マスターレプリカEP3アナキンのモデルを購入し、コレクションしておりまして、EP2アニーもコレクションに加えたいと思っていたのですが、これは出回っている数が少ないのか?このモデルの物自体が少ないのか?なかなか中古でも見つからず、今回ネットで発見して即購入。
その際、以前のオーナーさんが商品説明にもきちんと表記してくれてあり、かなり状態が悪いかも知れないのは承知で、マスターレプリカ内部構造のお勉強と、リビルト作業目的で購入しました。
本音では、購入してみようかと思った時には運が良ければマザーボードとバッテリーボックスをチョチョッとクリーニングして2~3本配線などをやり直せば、もしかしたら動くくらいじゃないかと思っていたのは…、はい、見事に打ち砕かれました。(笑)
この製品のスペックは外箱に書かれていたことが情報としてすべてでした。
今時のこの手の製品で中国製ではないものを見つけるのが困難なほど。マスターレプリカも有機ELシートだけがUSA製ですが、それ以外は全部メード イン チャイナ。
単三電池6本が必要・・・だと?!多いですね(笑)だけど電池は含まれていないと明記。
マスターレプリカ製もタカラトミー製も、製品を見たことくらいはあるので大体のスペックや光量はわかります。
さて、いよいよ開封。
届いてみると予想以上に酷く、電池は液漏れしたまま装着されており、ヒルトの内部もサビや液漏れが結晶化した白色と青色のガリガリが…、これはしばらくリビルト作業を楽しめそうな予感です。
まずは分解から。最初は取り敢えずグリップを外します。
けれど、マニュアルがないのでどこをどう外していけばよいのやら。(笑)
ねっ、マニュアルが無いってだけでこれだけ困るのです。
以前の記事に書かせていただきましたが、当店のカスタムライトセーバーは本メーカーより半完成品として取り寄せて、当店で細かな部分等の強度を上げる作業も加えて、英文化されているマニュアルを日本語にし、更に分解組み立て手順も図で載せて・・・網羅しているマニュアル一式を付属させております。
で、話しが戻りますが、スイッチボックスの上部を持ち上げながら90度回すとネジが現れました。
上記写真にあるスイッチボックス(実際にはスイッチではなかった)を固定しているネジの1本が、グリップの一部分をロックしていたようで、これでグリップが楽に回せるようになるはずですが、ガリガリ、バリバリと音を立てながらグリップを回していってようやくバッテリーボックス周辺が目視できました。
ここら辺のパーツは樹脂?プラスチック?で出来ているので壊れやすく慎重な作業が必要です。
開けてみると中が・・・
おお、これは素手で触るのはヤバイ状態というヤツです。プライヤーを使って電池を外して捨てました。液漏れどころではなく、完全に結晶化してました。
長期保管をする時には電池を外しておくのが基本という教訓です。
カスタムライトセーバーご購入いただきました皆様も、長い間使用されない場合は、リチウムイオンバッテリーを抜いて飾ったり、保管する事をオススメします。
グリップ内部です。↓ これは本気モードでリビルト作業をやらないと。
続いてブレードとシャーシの取り外し。
エミッター周りの外せるものはとにかく全部。ボルト形状やサイズがバラバラでいろいろ工具が必要になります。
写真撮り忘れましたが、スライドスイッチの片側にはネジを隠すようにパーツが一つついていました。
エミッターはとにかく重いです。パーツ単体での重さが227g。
基本的にマスターレプリカの製品はアルミの削り出しパーツはなく、ダイキャスト製が多く使用されています。
エミッター付近にあるこの部分がスライド式ON/OFFスイッチになってきました。
スイッチユニットもゴッソリ外して、配線もコネクターから外していきます。
シャーシ側のコネクターを押し込んでやれば、あとはブレードとシャーシが一体のまま抜けました。
上の写真でも確認できますが、ブレードは有機ELという発行システムです。ブレードは透明なポリカーボネート(?)のようで、中にフィルム状のELが入っていました。
自分は「ライトセーバー」を初めて手にした時には既にカスタムライトセーバーから入っていたので、逆に公式の商品の方が珍しく、このELタイプの構造は初見でした。
ちょっと?カクカクした特有の光り方なんですよね。
ELが入ってはいましたが、シャーシを取り出してシェル2つに割って分解してみて、やはり目を覆いたくなるような悲惨な状態で、この時点で、マザーボードの再生、バッテリーボックスの再利用、ブレードの発行システムなとなど、リビルトを諦めました。
なので、必然的にEL発行システムはゴミ箱へGO!
基盤などマザーボードもゴミ箱へGO!!
ゴミ箱へ直行したパーツたちです。
マザーボードには何の電子パーツで組まれていたのかも確認できない程、電池の液漏れ結晶体がテンコ盛り!内部を見てマザーボード救出は断念。何か別の発光システムを考えねば。
救出できたパーツはこれだけ。(この部分だけしか使いません。)
もう、ここまでくるとリビルト作業ではなく、レストア作業です。
いずれにしても有機ELではそれほどの光量が望めないので他の発行システムへ変更することにして、BaseLit RGB か、XenoPixel かの選択を迷って、XenoPixelに決定!!
バラバラに分解したヒルトパーツのお掃除から。
グリップもメインボディーも、とにかくヒルトの内部はワイヤーブラシやサンドペーパーを使わないとどうしょうもなく、まずシャーシがスムーズに出入りするように磨き込みました。
結晶化した電池の液はかたまりのまま水に漬けるのは危険です。ある程度は削り落としてからスチールワイヤーブラシ、硬めの歯ブラシなどを使って金属部分が見える状態になるまで細かく丁寧に作業しました。
水洗いをする時には重曹を少し混ぜてゴシゴシと。ヒルトの内側は最終的にはきれいになりました。
ヒルトの表面はメッキ処理されているのでダイソーなどで売っているお風呂の鏡を磨く白くて四角のスポンジみたいなのを使って磨きました。(最後に研磨剤でコンパウンドでポリッシュ予定。)
グリップは当然のようにベタ付きが発生してました。メッキ部分にはマスキングをしてから、パーツクリーナー、と600番程度のサンドペーパーで磨き込みました。磨いたというよりはベト付きを削り取ったという表現の方が正しいかも知れません。
大体のクリーニング作業は完了。いよいよマスターレプリカヒルトとXenoPixelサウンドボードのコラボレーションです。
次回はXenoPixelの組み込み作業の一部始終を公開!!いよいよ後半戦です。