5年ほど前、こんなアイテムを使用したわずか1分30秒ほどのパフォーマンスをしていたことがありました。
カスタムライトセーバーとドラゴンフラッグを加工して製作したパフォーマンスアイテムで、主にはステージショーなどの限定的なシチュエーションでのみ披露していました。その、限定的な…という理由の一つには、大道芸パフォーマンスのように目の前にお客さんが居て、接近戦でのショー展開が可能な時には出番もなく、もっぱら300名とか400名くらいのギャラリーがご覧になっているようなケースでホテルショーやステージショーでのみ有効で、ショーの所要時間が短い場合やいきなりステージに集中してもらいたいときなどに使用していたアイテムでした。
使いこなすのはセーバースピンがある程度できている人にとってはハードルは高くありません。むしろ、使用用途に合わせたアイテム製作の方が手間がかかります。意外とシンプルで単純な加工で出来ていると思われがちですが、簡単に見え、しかもほんの数分という短時間でやるパフォーマンスほど実は仕込みやギミックが大変であり、時間も労力もかかるものなのです。
今回のブログはそのアイテム製作や今回リメイクした時の話題です。直接的にはカスタムライトセーバーに関係のない話題ではありますが、いろんな使い方や楽しみ方があると思うので、一つの珍しい使い方としてブログネタとして掲載してみたいと思います。
まず、セーバードラゴンって何?と思われると思います。実はパフォーマンスショーでカスタムライトセーバーを使用したセーバースピンと、もう一つ別の使い方をしたセーバードラゴンという名称(完全にオリジナルです)でショーの演目として作り上げたことが始まりでした。練習ではツインセーバー&ツインドラゴンでもチャレンジしていましたが、体力消費が激しく、その後の演目での動きなどに影響があるので、数回のテスト的な披露だけで今は本番ステージでは使わなくなりました。
セーバードラゴンは、カスタムライトセーバーとディアボロや空竹(中国の伝統的な独楽)で使用するドラゴンフラッグを組み合わせたオリジナルアイテムが原型です。
本来はブレードのライトアップや、エフェクトなどネオピクセルブレードを使用すればギャラリーの見え方も変わるのも分かっていましたが、パフォーマンスの性質上、ブレードを大きく振り回し、更には先端に空気抵抗の大きなものを装着しているので、ネオピクセルブレードを起用すればブレードの自重が増加し、更にはヒルト内部にもそれなりのマザーボードが必要になったり、大きなリチウムイオンバッテリーなどパフォーマンスの所要時間だけ駆動させられる電力も必要になることから高輝度LEDレンズを使用した照射型(いわゆるRGBタイプ)を使うことにしました。
おそらく、もう販売もされていないと思いますが、ヒルトはYDD社か、青燕社製だったと思います、ジュラルミン製でシンプルで軽量なものをベースにして製作しました。音が鳴る必要性はないのでスピーカーさえも搭載しておらず、CREEのLEDを点灯し、熱放散性を考慮してヒートシンクを取り付けました。
エフェクトは1つだけ。フラッシュ オン クラッシュ機能でブレードからの衝撃入力でのフリッカすれば十分なので基盤もコンパクトにすることができ、充電ポートはポンメル側に装着しました。重要だったのはバッテリーの持続時間と軽量なことだけ。まるで昔のチューイングガムのような長方形のリチウムポリマーバッテリーを使用してコンパクト&軽量を実現。
スイッチ操作は一発で即点灯させられるようにモーメンタリースイッチで1ボタン式。セーバースピンのようにしてグリップを持って振り回すのでボタンの誤操作をしないように3Dプリンターで製作したスイッチガードを装着し、暗いステージでもスイッチの位置が目視しやすいようにオレンジ色に塗装してあります。
フェイクレザーのグリップテープですべり止めにしてあります。
ブレードは7/8インチで長さ82cmほどです。ブレードは一度分解し、ドラゴンフラッグを取り付けられるように先端パーツを加工する必要がありました。
ヒルトはこんな感じで外観も改造し、ジュラルミンのヒルトだけを使った感じで不必要な機能は削除して簡素化しました。内部は完全に別モノになってしまったのですが、ステージショーなどで繰り返し使わなければならない時など、充電したりとメンテナンス性も良くないと使いにくいので最終的にはこういうものになったというのが正直なところです。
先端からステンレス製のネジを固定し、ベアリングで回転がスムーズになるようにしてあり、ドラゴンフラッグを装着して空気抵抗になりながら振り回すので、ここの先端パーツはかなり強度が必要となりエポキシ系の接着剤で裏からもかなり盛ってあります。
更にドラゴンフラッグが回転しても絡まらないようにセーバーの先端に追従する必要があるのでこんなスイベルを使用しています。
この先端部分に取り付けるドラゴンフラッグは3m、5m、7m、9m、と4種類あります。一番扱いやすいのは5m。ギャラリー的に一番目を引くのは9m。しかしながら9mはコントロールの難易度が高く、無風の状態のステージショーでも中間的な7mを良く使用しています。どんな環境でもオールマイティで、7mが一番安定して使えます。
昨夜は琵琶湖の近くのホテルショーだったので、久しぶりにオープニングで使用してみました。
イベント会社のスタッフのみなさま、音響関係のスタッフのみなさま、そして何よりもご覧いただきましたギャラリーのみなさま、誠にありがとうございました!!多くのスタッフの努力でこうしたステージは成り立っていることを改めて実感しました。
今回はカスタムライトセーバーの話題としてはちょっと変わり種だったかも知れませんが、こんな使い方も面白いし、遊び心があって楽しいと思った次第です。
変わり種と言えばカスタムライトセーバー用のピクセルブレードでフラットブレードというのがありますが、こういう形状のブレードもステージショーで何らかの活用ができるかも知れませんね。
>>ネオピクセル フラットブレード
※現在在庫1本のみ
もう1週間もすると現在実施中のキャンペーンも終了となります。クリスタルペンダントも残り2個。
昨夜入荷したいくつかのモデルの内、在庫補充となったのが以下のモデルです。
>>Obi-Wan EP1 Variant SN-PIXEL PRO
月曜に入荷となることがわかっているのは以下のモデルです。
それでは残暑も厳しいところではありますが、9月も頑張っていきましょう!!