前ブログ「ウェザリング加工をやってみました①」からの続きです。

スピニングマスターズのショーに直接的な影響があるわけでもなく、ライトセーバーの性能にも関係がない話題ですが、こんな加工一つでイメージもガラリと変わることや、こういう楽しみ方もあるという一つの提案だと思って読んでいただければ嬉しいです。

さて、後半は実際に行った作業手順を紹介します。

①ライトセーバーを分解し、ヒルトのアウターパーツだけにする。

②耐水ペーパー#300でアルマイト処理を部分的に剝がしていく。

③必要な部分にウレタン塗装をしてもう一度、耐水ペーパー#300で塗装した不要な部分を剥がす。

④耐水ペーパー#500~#600くらいの細目で仕上げをする。

⑤必要に応じてコンパウンドをかける。

これだけです。作業時間はおよそ1~2時間といったところでしょうか?

あとは好みに応じてグリップテープを巻いたり、本革のバックスキンを使用するなどしても雰囲気が良くなります。

 

カスタマイズに使用したライトセーバーはTYPE-7RGBガンメタリックヒルトと、TYPE-11RGBブラックヒルトの2本を使用しています。

スイッチ部分から先端のエミッターの形状が違うだけでインナーシェルなどは全く同じユニットが使われています。

どちらのセーバーもメンテナンスがしやすいように、簡単に分解することができます。基本的な分解手順は同じです。

 

まずはTYPE-7RGBガンメタリックヒルトのオリジナルはこんな感じです。


ウェザリング加工後はこのようになります。新品のヒルトですが、マットな感じで使い古したように、随分イメージが変わりました。

 

そしてTYPE-11RGBブラックヒルトはこれです。

ウェザリング加工後は…

角が立っているエッジの部分だけアルマイト処理を剥がしてみました。ヒルトのオウトツが際立って立体感も増します。

 

分解手順

1)グリップエンドのポンメルを外します。

2)グリップを外します。

 

3)スイッチユニットの上下にある2本のボタンボルトを外します。

4)裏側のボタンスクリューも外します。※このネジだけはボルトではなくタッピングスクリューになっています。

5)充電ポートとスイッチを軽く押し込んでインナーシェルを抜き取ります。

これでアルミパーツだけになりました。

 

続いて、ウェザリング加工の手順です。

1)用意するものは最初の粗削り用として#200~#300の耐水ペーパー、中間仕上げ用として#500~#600、最終仕上げ用としてコンパウンド#1000くらいのもの。そして塗装用として自動車用のウレタン塗料(タッチペンタイプのもので良い)を用意。僕の場合はホルツのブラックを使いました。

2)擦れた状態を表現するための処理を水の中で作業をします。いきなり削れ過ぎてしまったり傷が深くなるのを防ぐためです。手のひらサイズ以下に耐水ペーパーをカットして水に濡らしながらライトセーバーを回転させながら磨きます。

3)常に回転方向のみにして、ライトセーバーをスクリュー状態に回しながら抜き差ししたり、縦に動かさないように。一定の方向のみとし、場所を変える時にも耐水ペーパーから一旦ライトセーバーを離して移動するようにします。

TYPE-7の方です。

TYPE-11の方はこんな感じになりました。

4)耐水ペーパーもライトセーバーのヒルトパーツも、よく水で洗い流しながら慎重に。およそ、満足レベルの状態に近くなったら耐水ペーパーを#500~#600の細目にかえて同じように処理していきます。更にかすれたような状態に近づくと思います。

5)何度かタオルで水分を拭きとってイメージを確認しながら作業を進めます。イメージを見るために一旦仮組みををしてみました。

TYPE-7ガンメタヒルトの方はアクセントに黒色を追加。

この作業の途中で溝に黒色の塗装をしたい場合には細目の耐水ペーパーをかける前に一旦ヒルトを乾燥させて塗装作業をします。

6)溝の中にタッチペンの細い刷毛を使って塗装します。これがまたちょうど良いサイズでした。少々はみ出しても構いません。あとでもう一度耐水ペーパーで仕上げる時に処理できます。濃い目にしっかりと塗装したいときには3時間ほどあけて2度塗りした方が良いでしょう。

7)完全に乾燥してから細目の耐水ペーパーで余分な塗装面を剥がしていきます。これくらいで良いかな?という感じになったら最後はコンパウンドで仕上げ。

あえてわかりやすいようにグリップ部分はヘアラインのようにすり傷が見えるように。そして凸面は塗装もアルマイト処理も消してアルミ地が出てくるくらいまで磨きました。

コンパウンドが残らないように最後は洗剤でアルミパーツをしっかり洗って組み立てて完成!!!

どうでしょう?使い込んだ使用感が表現できていると思います。

 

他にもポンメルの形状が違うパーツに変えるとか、ヒルト全体の長さを変えられるエクステンションパーツを装着するなどしても実用的なカスタマイズができます。

※ポンメル(グリップエンドの部分)の形状変更したパーツを装着した例

 

※TYPE-12RGBをエクステンションパーツでカスタマイズしてヒルト全体をロングタイプへと改造した例

このカスタマイズによってブレードの固定力が一気に上がりライトセーバー全体の剛性が向上します。

TYPE-14RGBに同じカスタマイズをしてみるとこのような感じに。現在のOK!ヒロヤが使用しているツインセーバー用は全く同じものです。

滑り止めとして効果抜群なのがグリップテープです。

これがOK!ヒロヤバージョンです。手前の2本がダブルブレードとして使用。向こう側にあるのがツインセーバー用のエクステンションカスタムとグリップテープを巻いたセーバーです。

グリップテープの巻いてある位置でどこを握っているのか良くわかります。ツインセーバーはよりブレードに近い部分にバランスポイントがあるのでスイッチよりもブレード側。

ダブルブレードは接続部分となるグリップエンドに近い部分にグリップが巻いてあります。

そして、こちらはTYPE-3を別物のように改造したセーバーです。

 

ビフォー

アフターです!(笑)

※エミッターに自作パーツ(エミッターガード)を取り付け、グリップ部分はカッティングシートでカラーリングした例

 

と、こんな感じで様々なカスタマイズをしていく中で、今回はウェザリング加工について書いてみました。

楽しいので一度チェレンジしてみてくださいね!!

でも、こんな面倒なこと…ちょっとね、という方は、オンラインウェブショップ OK!STOREでご購入いただく際にこちらにメールでご連絡いただいたり、コメント欄にてお書き添えいただければ対応もいたします。

 

それではまた!!