ラリーカーを作る仕事をしていた時は電気関係が苦手、本当は配線作業は嫌いだったんですが、スピニングマスターズのなんでも屋さんを始めてからは基盤だの、配線だのと電気関係の作業がドっと増えたような気がします。

というか、率先してやっております。(笑)

なので、自分の作業場の周辺はそのツールが多くなり、最近は半田付け作業がやり易いように、こんな作業台も買いました。

なんじゃ?こりゃぁ?と、エイリアンのようなアーム。これは半田付け作業をした経験者なら必ず一度は思う「手があと2本は欲しい!」とか、「あっつ熱の半田ごてはどうする??」を解消してくれるアイテム。

そして、ハンダが溶け込みやすく、そして融着を助けてくれるペーストも手放せなくなりました。定番中の定番ですね、これ。プリント基板には使わないで、と書かれておりますが、アルコールスプレイやパーツクリーナーのスプレーでサっと洗い流せば大丈夫です。弱酸性とありますので、ハンダ付けが終わってもペースト成分が残っていると、いろんなところが腐食しやすいですよっ、という警告です。別に基盤に使えないというわけではありません。

こうやって作業をしながら「おっ、あれが要るな」「これが足りないな」となり、徐々に作業場を占領していくのであります。

そして使用頻度も高く、この写真に写っている半田ゴテはこのネオピクセル デビルスティックを製作中にお亡くなりになられました。(合唱)

このように何かを製作中にもかかわらず、工具で工具の修理をしなければならないという時もありますが、コロナ自粛以来、なんだかそういうことも増えました。

 

さて。

ここで少しリチウムイオン電池について少々。

僕のブログを見ているとよく登場するのが「リチウムイオン電池」という言葉。そして18650やら、14500や10440など見慣れない数字ですが、これらは電池の外観的なサイズを表しております。18650は特殊サイズ。14500はサイズ的に単三電池とほぼ同じ。10440は単四電池と同じサイズというラインアップです。

オンラインウェブショップ OK!STOREで販売しているライトセーバーなどは殆どが一番容量的にメリットがある18650というサイズのリチウムイオン電池です。

もう一つリチウムイオン電池の形状を表す表記としてフラットトップとか、ボタントップと呼ばれている部分。

OK!STOREのライトセーバーにもこの2つが使い分けられています。

殆どはボタントップという少し突起がある、普通の乾電池のとうな形状。もう一つは電池のボディーと殆ど同じ位置にあり、突出していないフラットタイプ。これらはハンダ付けした状態で使用されることもあり、ノートパソコンなどのバッテリーとしてプレートで半田付けされて使用します。

今回は14500ボタントップを使用します。あらかじめ用意していた電池ケースも単三型用で入手しやすく、パイプの内径にもぴったりだったから。

KEEPPOWERというメーカーの容量1000mAh 保護回路付を買いました。とにかくネオピクセルのために安定したパワーが欲しかったのと、せめて3回くらいのショーは電池交換無しで使いたいという思いもあってのこと。あと、日本製のセルを使用していることが選択理由です。

このブログの写真撮影時は、まだ手元に届いていなかったのでテスト用の電池を使用しましたが、散々火炎噴射ヘルメットやら、ブラックビームコンタクトで使用していた電池なので、同形状、同容量なんですが、消耗してしまっているので10分も点灯チェックしているとネオピクセルのライトパターンに異常が発生して、突然フラッシュしだすようなこともありました。

やはり、5Vをキープし、ある程度の容量が確保できないと思うようにショーでは使いモノにならないのかも知れません。

 

 

ではネオピクセルデビルスティックのプロトタイプの組み立て。

ま、ここまで試作品を作ってみるのも大変でしたが、多くのハードルを越えればそれなりに大きなメリットもあります。無限のカラーチェンジ、光が流れるような効果、フラッシュやフリッカーという点滅効果などなど、ネオピクセルが放つ光のエフェクト、その恩恵は計り知れません。

前回のブログではパイプに基盤とネオピクセルのストラップを組み込んだところでした。このように電池ボックスも収めることが出来るスペースを確保して、すでに半完成状態です。

電池ボックスを結線した状態です。この14500バッテリーを装着したままポリカーボネートパイプの中へ…。

半分くらい収めることができれば十分です。

塩ビ管のソケットを切って製作したキャップを装着すれば片側は完成。

 

もう片側は少し手を加えてバッテリーが消耗しないようにと、何かトラブルやネオピクセルが異常作動した時にパワーカットできるようにスイッチを取り付けました。電源がリチウムイオンなのでセーフティのためにも必要です。

写真のように電池ボックスに直接半田付けをしてエポキシで固めておきました。

キャップを装着するとこんな感じでスイッチが見えます。ちょっと奥まったところで簡単に誤操作してしまわないように対策もしておきました。

これで、両側のキャップ装着が完了。

ここでもう一度ネオピクセルの作動チェックをしておきました。

ほぼ完成状態のネオピクセル デビルスティックです。も、ネーミングも長いのでNeoデビルでイイですか?タイピングしていて面倒です。

では、テストの様子を動画で。スマホで撮ったんでスマホのピントが光の速さに追いついていなので時々ピントがズレますが…。

撮影時に部屋の電気はそのままですが、あまりにも光源が強いので一瞬で暗くしたように見えますが、周囲の明るさは変えておりません。

それよりもこの光が流れていく感じ、なかなか良いと思います。(笑)

プログラムもいろいろチョイスできて毎回変えてやろう。(笑)まるでライトセーバーでデビルしてるみたいでありました。

ここまで作動チェックできれば完成したも同然です。

この状態にポリカーボネートパイプには厚さ0.5mmほどのビニールシートを巻きます。デビルスティックの場合、両端へ行くほど太くなっているし、雨天の時などデビルスティックにとってはやり難い環境もあるので、ポリカーボネートのツルツルの表面ではまずいので、すこし吸着性のある素材を使います。

前のフラッシュデビルスティックでも蛍光レッドと蛍光オレンジで作りました。今回はネオピクセル自体に発色があるので、クリアーで十分です。蛍光色のぴにーる素材は見つけるのに苦労しましたが、これはホームセンターでも入手が簡単でした。

巻いたビニールシートはこんな感じにカットしてパイプにフィルム状の両面テープで止めて固く巻き付けて最後も両面テープで止めてあります。

たまたま、ケイタも現れて、ヒロヤとケイタとでシェイクダウンテスト。今までのフラッシュデビルスティックに比べるとちょっとだけウエイトがありましたが、感触はまずまずのようでした。

はい!完成!

横に置いてあるのは2号機用のネオピクセルストラップAssy。

あとは簡単に装飾だけしておいて土曜、日曜のデンパークでの実践テストに持ち出します。

これで問題なければもう少しキラキラにしてこれで完成形とします。で、スペアでもう一本製作するつもりです。というか、もう半分まで完成しています。(笑)

2号機はリチウムバッテリーの容量アップとUSBポートを付けてそこから充電できるようにモジュールをもう一つ付けてみようかな?

そうなると、Neoイルミディアユニットや、Neoクラブ、Neoボール、Neoラダー、Neoシガー、Neoローラーなんでもできちゃいそう。(笑)いいかげんにしろ!とつっこまれそう。

 

それでは、Neoデビルのデビュー戦は土曜日、日曜日のデンパークでのイベントレポートで!どんな風に見えるんだろう?生みの親としては楽しみです!

僕なんかが書く文書は中々のマニアック度なんで、さぞ読みにくいものだったと思いますが、5回に分けて公開しましたフラッシュデビルスティック&Neoデビルの製作記にお付き合いくださいましてありがとうございました。

また次回ももっとマニアック度の高いモノ作りを公開したいと思います。