前回のユーザーQ&Aに続き、第二弾ですが今回も同じような解決策となったという例で、リチウムイオンバッテリーの話題です。何故ここまでクドクドと??と思われるかも知れませんが、それほど多い「トラブルではない」案件なのです。
それでは前回ブログに続いてユーザーQ&A第2段もバッテリー問題です。
◎ユーザーQ
カイロレンモデル XENO3仕様をご購入のお客様から
3ヶ月ぶりに起動しようと充電したところ、充電開始アナウンスの「charging」の音声が鳴らず、電源も入らない状態となっております。
簡易リセットも行いましたが、改善はみられませんでした。
可能であれば、修理を依頼したいと考えているのですが、サウンドボードの故障であった場合等は修理代金等は幾らほどになりますか?
◎OK!STOREエンジニアからのA
リチウムイオンバッテリーの過放電が原因だと思います。「3ヶ月ぶりに充電をしてみた…」と「charging の音声が鳴らず」という部分から判断すると完全に放電し切ってしまっている状態だと思います。
サウンドボードはブレード脱着でショートさせたり、リチウムイオンバッテリーを装着したままmicroSDカードの脱着をしたり、何かしない限りそんなに簡単にサウンドボード自体が故障やエラーとなるものではありません。
大抵はリチウムイオンバッテリーのトラブルや配線の断線、ハンダの外れが多いです。
カスタムライトセーバーに使用されている18650タイプのリチウムイオンバッテリーは、しばらく使用しない時にはホルダーから取り出しておくか、定期的な充電を行わないと過放電となり、カスタムライトセーバーのサウンドボードの充電機能からではチャージすることができなくなることがあります。
一度、過放電(使い切った状態)になるとリチウムイオンバッテリーがヘタってしまうので新品のリチウムイオンバッテリーに交換されることをお奨めします。
>> 18650リチウムイオンバッテリー
まず、「サウンドボードが壊れた!」「サウンドボードの交換だ!」とお考えになる前に、リチウムイオンバッテリーの交換を試されても、正常な状態にならなかった場合、改めて作動確認と修理をしますのでご連絡くだされば対応いたします。
XENO3のサウンドボードの交換はサウンドボード 部品代が8000円~10000円で、通常ならば交換工賃が3000円となりますが、カイロレンモデルは通常のシングルブレードのXENO3の基盤とは違い、特殊なプログラムがされており、サウンドボードの配線も通常のシングルブレードとは異なります。ご参考までに。
と、言う内容でした。こちらのユーザーはリチウムイオンバッテリーを交換してすぐに解決いたしました。
ま、この時はリチウムイオンバッテリーの交換で終わりましたが、もう一つの可能性として考えていたのが充電ケーブルの劣化や不良。または充電に使用したアダプター。殆どのユーザーはこれらを疑うことをせず、サウンドボードが破損してしまったんだと結論に急ぎます。それは大きな間違いです。
特にカイロレンモデルは1本のメインブレードと2本のサブブレードを駆動させているので、リチウムイオンバッテリーの電力消費も他のカスタムライトセーバーに比較すれば早い方です。当然、劣化(ヘタリ)も早いと思います。
リチウムイオンバッテリーが完全に消費しきっていればシステムファイルの再生をするパワーもなければ「charging の音声が鳴らず」というのもうなずけます。
参考までにサウンドボード交換時の金額提示もしましたが、そこまでには至らずバッテリー交換で改善できて良かったです。
今回はバッテリーの問題だったという結論ですが、充電ケーブルなども変えてみる、充電アダプター(5V1A)を変えてみる、充電にUSBチェッカー(持っていない人も多いでしょうが)を使用してみてUSBポートの電圧、電流を測定してみる、これらをやってみてからでもサウンドボード交換なんて最後の最後、最終判断なのです。疑うべきところは安く、簡単にできることからというのは鉄則です。車のエンジンがかからない時にすぐに「エンジンが壊れた!」とはならず、「バッテリーがあがった!」となるでしょ?それと同じようなことなのです。
※上記画像は少し前の画像から引っ張ってきました。表示は5.140V、0.478Aを表示しています。サウンドボードからの充電電流は5V1Aの充電器を使用しても実際にはもう少し電流は低い値です。
他にもリチウムイオンバッテリー関連のご質問や修理依頼に対応した事例はあります。それほど、バッテリーに関する「どう扱ったら良いのか?」というユーザーの疑問が多いのだと思いますが、玩具メーカーのライトセーバーに使われているようなアルカリ乾電池とは全く違う電力だという認識をすることから始めてください。
ご購入して届いたら すぐにスイッチオン!で遊べるのが当然。それはその通りなのかも知れませんが、少なくともバッテリー管理、メンテナンスに関する知識を持っていないと長く遊べないので、カスタムライトセーバーを起動しない場合、ディスプレイをしておく場合などは、リチウムイオンバッテリーをシャーシホルダーから取り出しておくことをお奨めします。また、簡単に取り出せないモデルの場合でも、定期的な充電を心がけることもお奨めします。
上記画像は、これも少し前のものですが、今でもこの充電器を使用してフルチャージした状態から発送前の作動確認をしています。今ではもう少し小型で価格的にも安い充電器があったのでネットショップでオーダーしてみました。
次回はサウンドボードを通さないでリチウムイオンバッテリーを充電するための18650用のホルダー式充電器(新しく購入してみた)をいろいろと検証しながら最適な充電環境を見つけてみたいと思います。
それでは、快適なカスタムライトセーバーライフをお楽しみください!!