2019年の冬、イルミネーションイベントが多くなり、スピニングマスターズもファイヤー&LED多用のナイトパフォーマンスをガンガン披露していました。
レンズの接着を塩ビパイプにしない設計に変えてからは折れるというトラブルは随分減りました。
しかしハンディライトのLEDユニットに接着しているので、LEDの熱放散性は悪化し、LEDの寿命が低下。当時は毎月50回ほどのショータイムをして半年に一度は、光量が減り交換が必要になります。まあ、半年に一度くらいのライフサイクルなら手間でもないんですが…。
なので、スピニング家には大量のLEDライトが!!どっさりです。(笑)
そして迎える2020年。3月初旬までは普通に大道芸活動もイベント出演もありましたが、新型コロナウィルス感染拡大となり、殆どの出演先がキャンセル。文字通りゼロとなりました。
そこで動画配信やアートチックな作品もチャレンジしてみようと、自粛中の時間をいかに有効に使用するかなどメンバー間で話し合いをしました。
こういう大変な時でしたから、意外と思い切った方向へと舵を切ることもできました。しかも生パフォーマンスではなく、映像作品なのでそれまでしていなかったことにチャレンジしてみることに…
それがライトセーバーを使用したセーバーアートという今までなかった独自の表現方法を模索してみようと取り組みました。このあたりのエピソードはご存じの方も多いと思いますが、現在の生パフォーマンスショーで披露しているセーバードラゴンは、このセーバーアートの中から誕生したもの、そしてセーバースピンパフォーマンスはそのルーティンや見せ方を変えて映像作品の世界から飛び出して、今のナイトパフォーマンス用のオープニングになっているというわけです。
自粛中に作ったデモ動画もまだありました。精神的にも苦しかった時ですね。
そのライトセーバーを大量に買い込んで、いろんな加工をしたり、アート作品のためのデザインなどをしていく過程で、そのライトセーバーに使用されているポリカーボネート製のブレードに目が止まりました。
いろんなメーカーが生産していますが、どれも強度時には問題ないと予想できます。と、いうもの、チャンバラやバトルプレイやサバイバルゲームにこれらセーバーを使う人もいて、ブレードも1インチ(直径約25.4mm)の太さと7/8インチ(直径約22mm)の太さで、パイプの肉厚は標準で2mm。しかもチャンバラ向けには肉厚3mmが存在し、チャンバラで遊んでいるのをみると、結構な強さでバシバシとやり合っているではありませんか。
それならばデビルスティックとして棒で叩くくらいは十分に耐えられると思い、このブレードをカットしてフラッシュデビルスティックの材料にしてみました。
これが現在の多治見大道芸見本市でも使用していたフラッシュデビルスティックです。
これまで使用していたフラッシュデビルスティックより長目に製作しました。パイプ強度やサイズだけでなく、光の拡散効果も改良。ある程度はデイライトのショーでも光っていることが見て取れるくらいには到達できていると思います。
ひとまずこれをメインに現在まで使用しています。
それと並行してライトセーバーのブレードを光らせるLED技術にも着目。
一般的なライトセーバーはアルミ製のヒルト(グリップ部分)にリチウムイオンバッテリーと高輝度LEDが仕込まれており、ブレードの先端に向けて強力な光を放ちブレードを光らせています。
それが最近はLEDの光量アップはもちろんのこと、1つの基盤にいくつものLED素子が装備されているタイプや、LEDストラップタイプもあります。このLEDストラップタイプの延長線上にあるのが、ネオピクセルという特殊なLED。
次回はいよいよ、ネオピクセルデビルスティックの製作日記となります。
本日も雨模様、道の駅 池田温泉での大道芸はお休みしています。